会社概要

Company

商号

クリエイターズワーク合同会社(英文社名:CREATORSWORK LLC)


本社所在地

〒028-3603 岩手県紫波郡矢巾町西徳田6-81-9
TEL : 019-681-3404
FAX : 019-681-3424


設立

2011年8月4日


資本金等

450万円


代表者

高舘 篤行


事業内容

シルクスクリーン印刷、加工及びその商品の販売
企業コラボレーションプロジェクト
各種イベントの企画、制作、運営並びに管理
ホームページ及びウェブサイトの企画並びに制作
インターネットによる通信販売及び情報提供サービス


現役プリントショップのひとりごと。

 
 
 
 
プリント方法の導入について、最初は。

弊社(CREATORSWORK LLC)は、現在、シルクスクリーンプリントをメインでプリントショップをやっている。たまたま、東京のシルクスクリーン版画工房で仕事をしていたので、シルクスクリーンの知識がありプリントショップをはじめたが、プリント方法の導入は次の順番だった。

1. シルクスクリーンプリント
 ・ 単色プリント ・ 多色プリント
 ・ 手刷り、網点グラデーションプリント
 ・ 箔プリント
2. カッティング転写プリント
3. トナー転写プリント
 ・ ホワイトまたは淡色生地フルカラープリント
 ・ ブラックまたは濃色生地フルカラープリント
4. 昇華転写プリント
 ・ ポリエステルのホワイトまたは淡色生地フルカラープリント
  (昇華転写グッズは取り扱っていません。)

今だったら。

しかし、今、「プリントショップをはじめるために、一番最初に導入しなければいけないプリント方法は?」と聞かれれば、間違いなく昇華転写プリントなる。

通常、シルクスクリーンプリントは知識や設備投資においてハードルが高く、紗張りや製版など正直やる作業が多すぎる。でも、なんといっても、単色プリントや網点グラデーションプリントの需要やリピート注文が多いので、製版が自社でできればプリントショップには必ず必要だと思う。個人的にも、お客様から他社で2版でしかできないといわれたものを、弊社で網点1版で製版データを作成してプリントできたものを喜んでもらえると、達成感がぜんぜん違うのでそういう意味でも必要。

トナー転写プリントは、FOREVER社の「Laser Dark(No-Cut)Low Temp」などを海外から直接並行輸入して実際使用してるので、淡色や濃色生地に低温でフルカラープリントできる良さは知っているが・・・。プリントしたい画像がインクジェットや昇華転写プリントのように、制限なくそのまま濃淡がプリントできるわけではないのが、他と大きく違う点。専用のRIPやホワイトトナーを使用しないと、トナー濃度を気をつけなければいけなく、実際やっているが手順がけっこう大変。プリント部分を引っ張ると少しひび割れが出てしまう。

昇華転写プリントは、以前までは、ポリエステル素材にしかプリントできない、液体の昇華コーティング剤で生地に前処理しなければいけないなどで、提供できる範囲が制限されていた。それが、「SubliToCotton」で簡単に綿100%のホワイトまたは淡色生地にフルカラープリントできるので、綿100%からポリエステルにすべてプリントできるようになったこと。そして、低予算の初期投資ではじめられるので、やはり、費用対効果を考えると昇華転写プリントが一番になる。ちなみに、プリント部分を引っ張ってもひび割れはほとんど感じない。

今だったら、間違いなく昇華転写プリントからはじめる。そのあと、シルクスクリーンプリントを導入して、この2つをメインでやっていくのがベスト。その方が、需要やリピート注文も安定するので絶対はずせない。もちろん、プリントショップによって顧客層が違うので、弊社の場合。

1. 昇華転写プリント
 ・ 綿100%のホワイトまたは淡色生地フルカラープリント
 ・ 綿/ポリ混紡のホワイトまたは淡色生地フルカラープリント
 ・ ポリエステルのホワイトまたは淡色生地フルカラープリント
  ※ 淡色生地の昇華転写プリントはプリントカラーに生地色が影響(透過)します。
2. シルクスクリーンプリント
 ・ 単色プリント ・ 多色プリント
 ・ 手刷り、網点グラデーションプリント
 ・ 箔プリント

いろいろなプリント方法を導入しても、設備投資や資材在庫が多くて大変なのが現実。すべて費用対効果がいいとは限らない。昇華転写プリントは、イベントや販促で需要が多い、綿100%からポリエステルのホワイトまたは淡色生地へのフルカラープリントを提供できること。それも今すぐ簡単に、最小限の設備投資でできること。プリントショップに、どれだけの費用対効果をもたらすかに、気づいて欲しい。

商品「SubliToCotton」について

もともとは2017年5月に、トナー転写プリントの転写シートで、FOREVER社(ドイツ)「Laser Dark(No-Cut)Low Temp」を、海外から直接並行輸入して使いたくて、海外のサイトで、たまたま「SUbliToCotton」を見つけた。正直なところ、商品の説明動画で見るのと実際使うのとでは全然違うことが多いので、期待はしてなかった。何回もそんなのがあったから。日本と違って、海外だとこの程度でも大丈夫みたいなのがたくさんある。アバウトでも大丈夫ってことが。でも、自分で実際に試してプリントしてみたい欲求には勝てなかった。すぐに購入してしまった。

弊社は、昇華転写プリント(A2ロール)をやっていたので、基本的には設備があった。パソコン、昇華プリンタ、プレス機、そして、なんとドライラックも。捺染や水性をやって持ってるプリントショップもあると思うけど、弊社の場合は、以前、シルクスクリーン版画工房で仕事してたので、版画をやっている人は持っててあたりまえみたいな感じで、プリントショップをはじめるときに買ってしまった。だから、設備投資はしてないからなおさら費用対効果は大きい。

そして、商品が海外から届いた。商品の説明動画のとおり、いつも使っている昇華プリンタでプリントして、コーティングパウダーを振りかけた。綿100%のホワイト生地Tシャツに転写紙のせて圧着プレス、冷めてからはがした。本当にびっくりした。あまりにも簡単であっけない。「こんなんでいいの?」って本当に声が出た。おきまりの儀式で、プリント面を引っ張って見たが割れた感じもまったくなかった。二度びっくりした。あとでわかったが、トナー転写シートはどんなに薄くても、受理層がシート状なので限界がある。「SubliToCotton」はパウダーなので生地の隙間に入っていってくいこむ。生地との一体感がそもそも違う。

「SubliToCotton.jp」について

商品がいいのは、試せばわかる。いろいろなフルカラープリントをしたことがある人ほど、このすごさがわかるはず。一発目に「どうだった?」ってぜひ聞きたい。逆に、フルカラープリントをしたことない人だと、他との違いがわからないので、「こんなもん?」で終わるかもしれない。その場合は、他のフルカラープリントをいろいろ試してから、もう一度試してほしい。何が他よりすごいのかわかるから。

確かに、商品は買ってほしい。ずっと使ってほしい。でも、本音は、現在までプリントショップでは、「昇華転写プリントはホワイト生地のポリエステルのみ」になっている。この誰もが知っている業界の常識を、「昇華転写プリントはホワイト生地の綿100%からポリエステルまでプリントできる」っていう業界の常識にかえることに一番興味がある。そして、それを確立するために、初期段階から一つのプリントショップとして関わることができることに意義を感じる。昨日までできなかった常識が、今日からできるっていう常識に変わることって、そんなにない。それも、自分が初期段階で関わることができるタイミングなんて、今後、絶対ない。「業界の常識をかえる」「新しい昇華転写プリントの市場を確立する」ということに、大げさにいうと使命感を感じる。同じように共感してくれるプリントショップが興味を持ってくれて、商品を使うことでよろこんでもらえればもっといい。そのために、海外のプリントショップで使われていて何年か実績があり、商品がいいのはあたりまえ。そうじゃないと意味がない。

たぶん、日本の企業からも同じような商品がすぐに出てくる。実際に、2018年3月に「綿100%に昇華プリント」関係の商品が発売された。まったく同じ商品ではないが、「綿100%に昇華プリント」の市場に動きがあるのは間違いない。

追伸、ここで話している商品やプリントについて、他の意見などもあると思いますが、あくまでも弊社で使ってみての感想なので、ご了承ください。